連載「キャリアに寄り添う名品」では、ジュエリー・ウォッチ・バッグなど、仕事を頑張るあの人のそばに寄り添う、名品とのストーリーに迫ります。第4回目は、広告代理店で働く会社員で時計愛好家のかおりさんに、思い出の腕時計「レディロイヤル オーク」について語っていただきました。
Contents
- 今回の名品
レディロイヤル オーク/Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)
「30代になったら何かいいものを」貯金に勤しんだ堅実な20代
——かおりさんは、女の子の子育てをしつつ会社員をされているそうですね。これまでのご経歴と現在のお仕事について教えていただけますか?
今の会社は2社目で、新卒の頃からずっと広告代理店勤務です。営業経験が長かったのですが、現在はバックオフィス側に回って、社内のツール管理や業務改善などをメインでやっています。今の会社はコロナ禍から在宅勤務がメインで、出社は月2回程度といった働き方です。
——出産を経て産育休から復帰され、現在はリモートメインの働き方なんですね。現在30代のかおりさんですが、どのような20代を過ごされてきたのでしょうか?
将来を見据えて20代はとにかく貯金をしたかったので、節約生活をしつつ「とりあえず20代は働くぞ!」という感じでがむしゃらに働きましたね。だから、当時は時計とかジュエリーといった高価なものを買うことすら考えたことがなくて。ただ「30歳になったら何かいいものを買おう」ということだけは働き始めた頃から決めていて、それ用に新卒からずっと貯金していたんです。
——なんと堅実な20代!しっかり者ですね!
それでやっと30歳になるぞというときに「そろそろ何か買おう」と考え始めて。ジュエリーなのかバッグなのか……何にしようって。当時は時計のこともよく知らなかったのですが、その頃に付き合い始めた彼(現在のご主人)が、付き合った記念に時計をプレゼントしてくれて、それがオメガのヴィンテージウォッチでした。私にとって初めての時計で、そこから「時計ってすごくいいな」と魅力に目覚めたんです。
出会いは突然に!自分の生まれ年の時計に運命の一目惚れ
——ご主人も時計愛好家なんですよね。そのプレゼントをきっかけに、まんまと時計の魅力にハマってしまったと。
そうです(笑)。それで「じゃあ30歳の記念には時計を買おうかな」と決めて見始めたのですが、その時点ではどんなものがいいかまだ定まっていなくて。カルティエもかわいいし、ロレックスもやっぱり憧れるし、みたいな。
その時点で12月だったので、30歳になる誕生日の3月までまだまだあるし、と思いながら現行品も一通り見て、(時計で有名な)中野ブロードウェイも見に行って、そこで一日見漁って。ただ、一日で決めるつもりはなかったのでゆっくり見ようと思ったら、中野ブロードウェイで入ったお店にこの時計があって。
——いきなり出会ってしまいましたね(笑)。
そうなんです。このレディロイヤル オーク、実は私と同じ1990年生まれで。「自分と同い年の時計だ!」と運命を感じました。しかも、その直前に彼もロイヤル オークを購入していたのでペアウォッチにできるし、サイズも小ぶりで私の腕に驚くほどしっくりきて。
もっとサイズが大きかったらスルーしていたと思うのですが、すべてのピースがカチッとハマった気がして、「あ、もうこれは運命だ!」と出会った瞬間に即決しました。この時計が、自分で購入した初めての時計です。実際に、結婚式で主人とペアウォッチにしたんですよ。

——素敵!まさに運命の時計ですね!
そうなんです。だからあんまり機能面とか、ブランドの歴史とかを詳しく知っていて買ったわけじゃないんですけど、その後に色々調べたり人に聞いたりしてみたら「あ、すごい良い時計じゃん」と、さらに愛着が湧きました。
周りからはびっくりされましたね。「あんなに何も買わなかった子が、これ買ったの?」って。そこからタガが外れたのかもしれないです。あれよあれよと(笑)。
——今ではInstagramで時計アカウントを運営されるくらい、大の時計好きですもんね。購入してからは、それを着けてお仕事に行ったりしているんですか?
そうですね。購入してすぐのタイミングはちょうどコロナ禍になってしまったので、在宅勤務のときも家で着けていました。これを着けて仕事をすると、手元を見るたびに気持ちが引き締まります。出社は少なめですが、会社に行くときには今も着けていますよ。ギラギラしていない上品な輝きなので、オフィスでも嫌味がないんです。
「いつかは娘に」時計で紡がれていく家族の絆
——ロイヤル オークのブレスレットが放つ、上品で繊細な「キラッと感」は唯一無二ですよね。この時計のほかのお気に入りポイントもぜひ教えてください。
まずは、この小さめなサイズですね。袖にも収まりやすいし、薄くて付け心地もいいし、重くない。ブレスレットのコマが細かくて、着けていることを忘れるぐらいフィットするんです。
あとは、このシンプルでシックな感じに控えめにダイヤが入っていて、キラキラ輝くのも惹かれるポイントですね。ジュエリー感覚でちょっと華やかにしたいときにもぴったりですし、シーンを選ばず着けられます。私は普段ネイビーやホワイトの服を着ることが多いので、自分のファッションにもマッチすることも気に入っているポイントです。

——こういうエピソードがあるアイテムっていいなと改めて思いますね。初めて自分で買った時計ということで、これを手にしたことでご自身の中での変化などはありましたか?
とにかく時計に対する興味が湧きましたね。それまでは「かわいい」だけだったんですけど、中身がどうなってるかとか、さまざまな観点で時計を見れるようになって、おもしろくて興味津々です。 あと、他の人が時計を買うときにも、私みたいに何か思いやエピソードがあって購入されてることが多いので、そういう背景とかを聞くのがすごく好きになりました。
あとは「ヴィンテージ」という選択肢について知れたことは大きかったですね。これまではブランドのブティックに行って、新品を買うという選択肢しか知らなかったんですけど、ヴィンテージウォッチという世界があるんだと初めて知って。それを知ってから選択肢も広がって、さらに楽しくなりました。
——ヴィンテージウォッチまで行くと完全に「沼」ですよね。
まさに(笑)。加えて「本物の良さ」みたいなものを知りました。やっぱり本物のアイテムは満足感が違いますよね。わざわざ人に言わなくても、身につけてるだけで自分のテンションが上がるというか。他にも買いたいからさらに仕事を頑張ろうと思ったり、良い影響だらけだなと思います。
——では最後に、今後狙っているアイテムについて教えてください。
ジュエリーも欲しいものはあるのですが、過去に大のお気に入りだったカルティエのトリニティリングをなくしてしまったことがあって……それがとてもショックで、ジュエリーはなくすのが恐くてなかなか踏み出せずにいます。
ただ今は、将来娘に譲るという言い訳もできたので(笑)、欲しいアイテムはキリがないくらいいっぱいありますね。ジャガー・ルクルトの時計をいつか買いたいです。家族3人でレベルソをお揃いにしてオリジナルのエングレービングを入れるという夢は、いつか叶えたいなと思っています!

かおり(kaori)●広告代理店に勤務する会社員で、時計愛好家。1児の母。Instagramでは@watchgirltokyo というアカウントでハッシュタグ「#女子時計部」を提案するなど、時計好き女子のための情報発信を行う。










