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そろそろ消えます、その副業…在宅ワーク代表「文字起こし」の危機

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こんにちは、トイアンナです。最近、「クラウドワークスやランサーズで、案件募集がめっきり減った」なんてお話をよく伺います。実際には、案件数が減っているというよりも「未経験可」「誰でも可」な案件が減っている、というのが私の印象です。ライターである私が知っている領域だと、中でも激減しているのが「文字起こし」の副業です。

文字起こしは「未経験歓迎」の在宅ワーク代表格だった

文字起こしとは、会議などの取材音源を聞きながら、交わされた言葉をタイピングし、WordやGoogleドキュメントなどに書き起こす業務のこと。

たとえば、取材記事を書こうとするライターがいたとします。取材でお話を伺ってからまずは文字起こしをして、それから起こした文章を読みつつ、どの部分を掲載するか取捨選択して掲載文言を決める……というのが主流でした。

となると、事前の文字起こしは面倒な作業でもある。というわけで、駆け出しのライターさんや、文字起こしのプロに依頼することがよくあったのです。

AIに仕事を奪われた「文字起こし」という作業

しかし、文字起こしはAIが真っ先に奪う仕事となりました。当初は精度が低かったChatGPTの文字起こしも、現在は「ある程度誤字脱字を許せるなら読める」レベルまで改善。私が使っているのはAiNoteというツールですが、このツールに至ってはほとんど誤字もありません。

クライアントにも「AIの文字起こしなら無料で差し上げられますが、人手に頼るなら1分〇円いただきます」とお伝えすると、まず無料のAI文字起こしを希望されます。先方だって齟齬の確認に文字起こしを使いたいだけであり、決して一言一句誤変換のない文字起こしを求めているわけではないからです。

かくして、文字起こしの在宅ワークはこの世から消滅したか……に見えました。

文字起こしをもとに「人間味を足して」稼ぐ人が生まれた

単に「文字起こしをするだけ」の人は消えました。しかし、中には失業しなかったどころか、前より稼いでいる方がいます。その正体は「文字起こしをもとに、記事を書く」仕事ができるようになった方です。

もともと、文字起こしを最も必要としていたのはライターでしたが、今やこの「ライター」という仕事自体がAIに奪われようとしている仕事です。それこそ、音源をもとに文字起こしをして、それを記事にしてと命令すれば、あっという間に生成AIが記事を書いてくれるでしょう。

しかし、それだけでは「いかにもAIっぽい」記事ができてしまうだけ。そこで差がつくのが、人の手による編集です。

①取材する
②文字起こしを行う
③生成AIへ「文字起こしをベースに、〇〇風に記事を書いて」と命令する
④書かれた記事へ「人間味」を加える

ここまでできる人は、前よりもずっと稼げるようになっているのです。

生成AIが書けない「人間味」とは?

では、生成AIが作れない「人間味」とは何でしょうか。一言でいうと、その人の「書き癖」です。

たとえば、

「この社長がこんな主張をするなら、経産省のデータを加えたほうがいいだろうな」

という事実で論旨を補強する支援をしてもいいですし、

「この方はいつもたとえ話で説明する癖があったな」

という、話していた方の強みを活かす加筆を行うこともします。

こうした、もともとの取材をさらに活き活きとさせる文章に編集できる方は、現在ライターの世界でとても重宝されているのです。

実際に、「文字起こしライター」からランクアップした方に話を伺いました。

「これまでの淡々とした文字起こしは楽しかったんです。ですが、もっと話し手はこう伝えたいんじゃないか、もっと変えられることはあるのではないか……。と、モヤモヤしながら文字起こしを納品することも多かったんです。今は、生成AIに文字起こしを頼んだうえで「もっと読みやすい文章を作るためにこうする」と自分で考えたアレンジをきかせられるようになったので、前よりも仕事にやりがいを感じるようになりました。それに、月収も2倍くらいになりましたね」

生成AIは仕事を「奪う」のではなく変えていく

確かに、生成AIは仕事をある面で「奪う」ことがあります。単純作業のライティング、特に文字起こしでは顕著に仕事が減りました。

しかし、生成AIと共存しながらうまく自分なりのアレンジを加えたり、顧客が望む情報を追加することで、いくらでも生きのびる道は見つかるのです。

実際、私もライターとして本来は生成AIに仕事を「奪われる側」の人間のはずですが、こうしてコラムをみなさんにお届けできています。それもまた、加味された人間味が評価されている……と信じたいですね。

生成AIの登場は「簡単」「未経験可」「誰でもできる」といった仕事を奪いはしますが、その代わりに私たちの副業をもっとクリエイティブで楽しめるものに変化させてくれます。それはむしろ、私たちがこれまでにないほど稼ぐチャンスでもあるはずなのです。

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Writer トイアンナ

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